ープラスチック、今や悪者のような印象もありますよね。
「そうなんです。プラスチックが悪者になりかけていますが、プラスチックによる成形品は絶対に無くならないです。無くしようがないです。大陸であるヨーロッパでは10億人を超える人に水を飲ませなければいけない、注射を打たなければいけない、こういった理由から使い捨ての成形品が山ほど必要なんです。一方で冒頭のウミガメのお話にもあったように自然界の生物を苦しめている。だからヨーロッパでは特にリサイクルに力を入れているわけですが、災害などで意図せず海や川に流れてしまうこともありますし、文化的に『ごみを自然に捨ててはならない』という教育を受けない国もあります。そういったケースのためにも、生分解性樹脂は必要だと言われています。」
ー今、何がハードルとなっているのでしょうか。
「生分解性樹脂での成形が技術的にまだまだ簡単とは言えないこと、そして材料が高価であることですかね。害があるから無くすと言葉で言うのは簡単なのですが、先ほどお伝えしたように成形品を完全に無くすというのは現実的に難しいですから。どうやって課題をクリアして向き合っていくのかを考えること、そのためにまず学ぶことが私たちの役割だと思っています。」
-貴重なお話ありがとうございました。
【編集後記】
環境や生態系の破壊という点で問題視されているプラスチックごみ問題。この問題を技術で乗り越えるべく日々向き合う全世界の企業や技術者たちの姿を赤坂さんの言葉から知ることができました。無くそうと言うのは簡単。でもどのように?技術やアイデアによって私達の生活がどれだけ守られているのか、どれだけ便利になっているのかを実感した一日でもありました。
次回は、世界に目を向けるべきだとドイツまで足を運んだりと日々学び続ける赤坂さんの行動力の源は何なのか…赤坂さんの想いについてお聞きしたいと思います!
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