削れないものを削る

今日お話をお伺いしたのは、精密部品の加工を専門とする工場「成光精密」さんです。「自社の価値を最大限活用する」という理念のもと、今回は、ちょっと難しい切削技術の成功事例についてお伺いしました!

これ削って、と言われたものは・・・

成瀬さんー 鉄には、実は色々な種類があるのですが、一般的に、鉄は焼き入れをしたら固くなります。そのため、焼き入れした後に削ると、とても固く、削るのが非常に難しくなるんです。で、弊社にきたご依頼が、「焼き入れした後の鉄を削ってください」でした。

いったん焼き入れした鉄を削るには、機械の刃物で削ることは嫌がられるんですよね。固いものを削ることによって、刃物がすぐに悪くなってしまうので・・。そして今回のご依頼の場合、形が特徴的だったため、機械を使うことができませんでした。

そこで、使うことにしたのが「ワイヤー加工機」です。0.25mmの銅線に電気を流して切る機械です。

このご依頼を受けたのは、2年ほど前のことですが、それ以来、毎年ご依頼をいただいて、焼き入れ後の鉄を削っています。

挑戦が成功した瞬間でしたね

成瀬さんー そうですね。一度やってみて、それ以降何度もご依頼いただけるということは、大変うれしいことですし、ありがたいことだと感じています。

いただいた図面を見たときに、「これ、できるかな?」というような仕事って結構あるんですよね。でも、そこで「やる」のが成光精密の強みです。一度やってみて、ノウハウを蓄積し、次につなげていく。

なかなか他社では嫌がられてしまうような仕事でも引き受ける。そうして弊社は大きくなってきましたので、今後もそういった挑戦するという風土は大切にしていきたいと思っています。

ありがとうございました!

編集後記

できない「かも」しれないことも、積極的にやってみる、そして成功し受注につなげているという事例をご紹介いただきました。うまくいかないかもしれないが、それでもやるという姿勢、私も見習いたいと思います。