町工場体験アクティビティ
まずは楽しそう!面白そう!から。町工場の現場で技術体験をしながらおうちで使える雑貨を作れる体験会開催中。
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溶接、板金加工、射出成形型…町工場の現場で、現役職人さんから、実体験を通して教わる技術講座を開講中。
レンタルプチ工場「創るラボ」
卓上ミニ旋盤やサンドブラストなどのマシンを時間利用できるプチ工場。工場への製造依頼も可能です。
【今回のご相談はこちら】
インコネルとはニッケル、炭素、鉄、クロム等を添加した合金のこと。熱伝導率が低く高温下でも高い強度を保つことから原子炉部品などにも用いられている材料で、『難削材』と言われる加工が非常に難しいものだそうです!
今回はそのインコネルの加工に挑戦したという赤坂金型彫刻所様にお話をお聞きしました。
インコネルって初めて聞きました。難削材とのことですが、そんなに加工が難しいのですね…
代表 赤坂さん
「金属加工に携わっている方でなければそんなに耳にする機会は無いかもしれませんね。プラチナやチタンであれば単語自体は聞いたことがあるでしょうか?これも『難削材』と言われています。難削材とは言葉通り切削が難しい材料の総称ですが、何をもって難しいと言っているかというといくつか条件があります。易しい言葉で言うと、①削っていると硬くなる ②ねばっこい ③ 熱伝導率が悪い ④刃物への負担が大きい これらが ” 切削が難しい ” の判断基準で、このうち1-2個でも当てはまれば難削材と言われます。その中で、今回お話しするインコネルは上記の4つ全てが当てはまるため、数ある難削材の中でも特に加工が難しいと言われています。」
「インコネルの加工を仕事として受けたことはまだ無いのですが、1年前に、私が所属している中小企業家同友会の取り組みで三元ラセン工業株式会社の高嶋会長から『インコネル加工できる?』というお話が出た時から挑戦したいとずっと思っていたんです。今世の中がこんな状況なので仕事は少し落ち着いているのですが、こんな時だからこそ新しいことにチャレンジできるチャンスだと思い加工してみました!そして作ってみたのがこちらです。インコネルの中にも種類がありますが、今回加工したのは “インコネル625” です。」
すごく精巧なデザインですね…!
外周Φ67の材料をΦ0.5の刃物で加工しました。せっかくなので造形的に美しいものにしたいなと思い、ダイヤカットにし、『赤坂金型彫刻所』の文字を浮き上がらせてみました。日頃から微細加工は得意としてるので、インコネルに合わせた加工条件の調整は必要ですが要領は同じです。」
【おまけ】
「あと、インコ寝てるでしょ?」
ーはい、インコ寝てます。※お写真2枚目
「インコ寝る」
ーえ?
「インコ寝る。インコネル。」
ー あ…!笑 (理解)
インコが布団でぐっすり寝ています。職人さんの遊び心ですね。笑
仕切り直しまして(笑) 実際に加工は難しかったですか?
「そうですね、切削体積も大きいですし初めて扱う素材なのでいろいろ試しながら調整する時間を含めると15時間ほどかかり、やはり大変だなと感じました。しかし、新たに刃を用意すること無く、普段の微細加工で用いている刃物での加工ができたという意味では『思っていたよりはすんなりできな』という感覚です。インコネルやチタンのような難削材を削るための刃物も販売されているのですが高価なんです。特殊な刃は一切使わず、もとからうちにあるものだけでできた今回の試作経験は自信になりますね。これまであらゆる素材を加工してきましたので、素材の特性を研究することは好きです。「ハステロイ」という素材もあるそうなので、今度はそれに挑戦してみたいです。難切削材 × 微細彫刻のご依頼、『この素材も加工できる?』のご相談、お待ちしております!」
ーありがとうございました!
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