若者にものづくりを伝え、若い技術者に技術を伝承することがこの『ものづくりマイスター』に認定された技術者の方々に期待される役割だそう。現役職人さんはそもそもマイスターとして活動する時間を取ることが難しいという意味でも、現役の方が認定されるケースはそんなに多くはないらしいのです。
赤坂さん自身も二代目であるお父様より技術を引き継ぎご自身のものとし、伝統技術と最先端の技術の融合から現在新たな事業にもトライされていますが、同時に若い世代にものづくりを伝えていく立場でもご活躍されているのです。昨年より大阪工業大学にて五軸加工機のコーチとして実習のお手伝いもされています。
ー学生さん達に伝える時に大切にされていることは?
「どうしたら彼らが楽しめるか。やらされている感覚ではなく、『自分でこれを作ってみたい』という意思を持って取り組めるようにはどんな伝え方が良いかなというのは常に考えますね。ものづくりの入り口に立つ彼らには楽しさを存分に体感してもらって自由に考えて挑戦できる環境を作ってあげたい。以前車のホイールのモデリングを機能は考えなくて良いから自由にやってごらんと伝えると、中を星型にする子もいればスクリューのような形にする子もいたり…とても面白かったですね。」